娘の人生＋じいちゃんになる日

先日（１３日）、再就職活動から帰宅すると、いつも明るく賑やかな娘が元気がないと言うか静かでした。
どうした？何かあったか！？
なかなか声を出しません。
娘を良く見ると、正座をし大粒の涙を流しています。
しばらくすると・・・
泣きながら「子供が出来た！」と一言。
泣いていたのは、恐らく、私に「オロセ！」と言われるのが辛かったからでしょう！
相手が誰なのか、ほぼわかっていました。
かなり前から恋人がいましたから。
でも私は、その彼の顔をまともに見たことがないし、話もした事がありません。
それは、娘に恋人がいる事を受け入れたくなかったからです。
娘は、中学校へ入学するやテニス部へ入部しました。
彼とは、そのテニス部つながりで知り合った事は薄々耳にしていました。
彼は、当時２歳年上の他の中学校生。
娘は、彼のテニスに対する情熱に惚れたのでしょうか！？
彼は、何の大会だか知りませんが、優勝する等かなり頑張っていたと聞いていました。
２歳年上という事は、相手は３年生だし中学１年生の時には知り合っていたと言う事になります。
娘は、中学２年生の後半になると自らテニス部の部長になり、残念ながら優勝という言葉を聞く事は出来ませんでしたが、負けた時の悔し涙を見た事がありましたし、彼に続けと毎日厳しい練習をしていた事を憶えています。
そして、彼に続けと同じ高校へ進学し、彼に続けとバイク（原付）の免許を取り、色違いの同じバイクに乗りました。
現在１８歳を迎え、彼に続けとつい最近（１２月）自動車免許を取ってから車が欲しいと毎日のように言っていた娘です。
彼は、高校を卒業後就職。娘は、専門学校の進学を選び入学手続きも完了。
高校卒業を間近に、何かが吹っ切れたのでしょう！？
一時（いっとき）でも一緒に居たいのでしょう！？
子供を作る事をキッカケにして結婚したかったのでしょうか！？
これは、私ら夫婦の事ですが、私は世間一般に言う「デキチャッタ婚」です。
でも、格好つける訳じゃありませんが、できちゃったから結婚したんじゃないんです。
金銭的にも余裕がなかったし、何かキッカケが欲しくて「子供をお互いの合意の上で作ってからの結婚」でした。
そして出来たのが娘であり、それを切欠に結婚をしました。
「蛙の子は蛙」と言うことわざがありますが、娘も同じ思いがあったのかもしれません。
私は、娘が専門学校を卒業したら彼の事を受け入れてやろうと考えていたし、そろそろ受け入れても良いかな！？という思いもありました。
中学１年生から高校３年生まで６年間付き合った訳ですから・・・
話は戻りますが・・・
この娘の一言に・・・
馬鹿がぁ！何やってんだ。
男に会わせろ。
電話しろ！電話。
すぐだよ！すぐ。
彼の自宅も親も知らないし、娘だけを責めるより彼そして彼の親に会って話しをする必要があると考えたからです。
まずは、渇です。
どういうことだ？と。
彼、そして親からお詫びの言葉が入ります。
どうするんだ？
どうしたいんだ？と。
まずは、娘から・・・
「殺したくない！産みたい」と。
彼は、娘の思考に従うと・・・
娘の高校卒業は間近。卒業だけはして欲しい。
専門学校の入学は？
結婚式は？
車の購入は？
第一、生活していけるのか？
しかし、子供が授かったからには、人として産むのが当然です。
考えなければならない事や心配事が山積みですが、受け入れせざるを得ません。
幸いにも彼は二十歳。社会人で、しっかり仕事もしています。
彼からは「しっかり頑張ります！」という言葉をもらいました。
言葉じゃ、何とでも言えるんだよ！と私は繰り返しますが、信用せざるを得ないし、サポートし、見守るしかないんです。
娘の一言を聞いてからというもの、数日間熟睡出来ませんでした。
産声をあげてから１８年間、娘は幸せだったのだろうか！？
娘との想い出・・・。
娘のこれからの人生が心配だし・・・
自分の手から離れて行く寂しさ・・・。
色々な思いから、何故だか涙が出て仕方ありません。
親として、もっともっとやってあげられる事はなかっただろうか！？
娘が部屋が欲しいと言ってからブラックリスト入りでローンが出来なかったという理由もありますが、何故もっと早く気付いてやれなかったんだろう！？
娘に対して、とっとと結婚して出て行け！なんて心にもない事を言ってしまった事もありました。
娘には肩身の狭い思いをさせてしまいました。申し訳なかった。
自分の居場所が無かったのかもしれない。
自分の居心地が良いところは、彼の側だったのかもしれません。
彼の自宅で私のカミさんも涙を流していました。
思いは私と同じでしょう！いや、それ以上かもしれません。
オシメの交換から毎日の食事まで、私以上に日々接してきた事が多い訳で、手塩に掛けて育てた娘が高校を卒業と共に今年中に結婚する訳ですから、悔しいというか、淋しいというか、大人になったな！という嬉しさと・・・
色々な思いがあって涙が溢れ出るのは当然だと思います。
私は３月で４７歳になります。４７歳でじいちゃんです。
倅なんて中学３年で、おじさんですｗ
娘を嫁にだす事になりますが、心配事や淋しさの裏側には、結婚・出産という祝い事がダブルで訪れる訳だし、さらに義理の家族が一気に増えるというトリプルな嬉しい出来事です。
親は子供に対して、嫁に出そうが歳をとろうが、いつまでも応援団長。
「幸せになって欲しい！」
ただ、それだけを願ってサポートして行きたいと思います。
追記：彼と私は、何かの縁でしょうか！？
私が高校を卒業して最初に就職した会社に彼が偶然にも高校を卒業後入社。
彼の上司に私の上司だった人も当然在職しているでしょう！
彼をはじめ、彼の親・兄弟をしっかり受け入れ、仲良くやって行きたいと思っています。
その前に、彼の家族に頭を下げに行かなきゃね。「娘をよろしくお願いします！」