「日経ものづくり」と言う年間購読誌の3月号に「スノーピーク(snowpeak)」という新潟県三条市のアウトドア製品を製造販売している会社の記事が掲載されていました。
この三条市には、昔から鍛冶屋が沢山あるそうで、職人が沢山いる町だそうです。
スノーピークの創業は、創業者の趣味である山登りやロッククライミングで使用する道具を自作で作った事がきっかけだそうで、当時は
、その道具を設計図を描いては近所の鍛冶屋で造ってもらったそうです。
そして、その道具は徹底的に使い込むそうです。
使い込む事で、道具の良さや便利さの反面、悪い部分・改良が必要な部分が見えてくるそうです。
その製作は、デザインから金型をおこしてラインに載せるまで、要は設計から量産までを、すべて一人で行うそうです。
仕事を分担すると責任感がなくなる。すべての工程を責任を持って一人で行うそうです。
また、保証期間が過ぎたら知りませんというのは、ものづくりをやる上で誠意がない。・・・と、この社長は言います。
すべての商品が永久保証!
リピーターがいなくても利用者は増え、ビジネスは成立するんだそうです。
テントを例にとれば、一人で10張りを持つ人もいるそうです。
家族用・二人用・一人用(超小型)・・・使用するケースによって使い分ける。
また同じものを購入しなくても、テントを買ってくれた人は、焚き火台・食器やら他の製品も買ってくれるそうです。
良い商品が出来る秘密・・・
実は、この町にもヒントが在りそうです。
例えば、細くて切れない釣り糸。魚釣りの糸です。
当然、はさみでも切れにくい。
これを簡単に切れるはさみがほしい!
「あなたの腕で出来る?」
そうやって町の職人に喧嘩を売ると・・・
「俺ならできる」「あいつには負けられない」
職人魂に火が付くそうで「必ず良いものが返ってくる」そうです。
賞味期限の偽装やら腐った会社が明るみに出る中、スノーピークのような会社は、素晴らしいと思いました。
会社や仕事は、こうあるべき!と再認識させられた記事でした。